2025年7月6日日曜日

"乱読私” -- ハゲタカ Ⅱ (上・下)-- 真山仁:著 2025.7.6(日)

  相変わらず、岩谷堂は、暑い午後。

一度、読み始めたら、なかなか止まらない。

こんなはずじゃなかったのに。

もう、夕方近くまで、外に出ることは、ほとんどなし。

 







 最初のハゲタカは、たしかに、読んだ記憶があるので、

載せなかった。

 そしたら、なんと、このハゲタカⅡの上下も、

2012年の春先に、すでに買って、読み終えていた。

 本棚に立てて、そのままにしておいたのを、忘れてというか

よく本棚を眺めないままに、てっきり、読んでないものと思い込み、

新装版を買ってしまったのだ。

 その時代の大きな”金(かね)”の動きを、企業買収という形で、

描いた小説とは言え、すごく、リアルで、読みだしたら止まらない。

 Ⅰは、日光ミカドホテルの買収の話。

 Ⅱは、老舗繊維企業の中の精密電子機器部門を巡る買収劇。

  これはもう、読んでいる中で、ああ、あの会社の劇かと

 すぐ、ピンとくる話。
 
 特に、化粧品がくるめば・・・・。

  まあ、どちらも、小説とは言え、ああ、こういう、

 裏取引きめいた、丁々発止の腹の探り合いが、あったんだろうなあ・・、

 なんて、すぐに思いつく。

  それにしても、小説家はすごいもんだね・・と、思ってしまう。

 まあ、諸方面の協力があるからこそ、書けるのだろうけど。

  へたな経済紙誌より、ずっと、面白い。

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 ” 其中 一人として炎天 ”

  -- 山頭火 --




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