相変わらず、岩谷堂は、暑い午後。
一度、読み始めたら、なかなか止まらない。
こんなはずじゃなかったのに。
もう、夕方近くまで、外に出ることは、ほとんどなし。
最初のハゲタカは、たしかに、読んだ記憶があるので、
載せなかった。
そしたら、なんと、このハゲタカⅡの上下も、
2012年の春先に、すでに買って、読み終えていた。
本棚に立てて、そのままにしておいたのを、忘れてというか
よく本棚を眺めないままに、てっきり、読んでないものと思い込み、
新装版を買ってしまったのだ。
その時代の大きな”金(かね)”の動きを、企業買収という形で、
描いた小説とは言え、すごく、リアルで、読みだしたら止まらない。
Ⅰは、日光ミカドホテルの買収の話。
Ⅱは、老舗繊維企業の中の精密電子機器部門を巡る買収劇。
これはもう、読んでいる中で、ああ、あの会社の劇かと
すぐ、ピンとくる話。
特に、化粧品がくるめば・・・・。
まあ、どちらも、小説とは言え、ああ、こういう、
裏取引きめいた、丁々発止の腹の探り合いが、あったんだろうなあ・・、
なんて、すぐに思いつく。
それにしても、小説家はすごいもんだね・・と、思ってしまう。
まあ、諸方面の協力があるからこそ、書けるのだろうけど。
へたな経済紙誌より、ずっと、面白い。
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” 其中 一人として炎天 ”
-- 山頭火 --
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